探究コース

コース概要

初級コースを修了した生徒、または同等のスキルを持つ中学生から高校3年生までを対象とした発展的なコースです。 より高度なロボット技術と、実社会での応用を見据えた実践的な学習を行います。

学習内容

  • ハードウェア設計・製作
    3Dプリンターによる部品製作、CNCを使用した精密加工、オムニホイールの配置最適化、モーターとギアの選定、機構設計(キッカー、ドリブラーなど)
  • マイコン制御とプログラミング
    Arduino MEGA、Raspberry Pi、M5Stackなどのマイコン制御、三角関数を使った移動制御、PID制御、センサーフュージョン
  • センサー技術と画像処理
    超音波センサー、カラーセンサー、ボールセンサーの実装、OpenCVを使った画像認識、白線検出、被災者認識システム
  • 設計ツールと開発環境
    Fusion360での3D CAD設計、KiCadでの電子回路設計、Arduino IDE、PlatformIOなどの統合開発環境の活用
  • チーム開発とプロジェクト管理
    GoogleDrive、Slack、Discordを活用した情報共有、GitHubでのバージョン管理、技術ドキュメントの作成
  • 競技会への参加と実践
    ロボカップジュニア(サッカー、レスキュー)への出場、技術プレゼンテーションの作成と発表

カリキュラムの特徴

自由な居場所として

生徒が自分のペースで挑戦し、失敗を恐れずに探究できる安心できる環境づくり

本質的な問題解決力

「どんな技術をどう使えば目標を達成できるか」を考える力。AI時代でも価値を生み出せる本質的な思考力を育成

STEAM教育の実践

科学・技術・工学・芸術・数学を統合的に学び、創造性と論理的思考力を同時に育成

チーム開発と協働

複数人でのプロジェクト開発を通じて、コミュニケーション能力と協働スキルを育成

技術プレゼンテーション実例

ロボカップジュニア大会では、選手たちが自作ロボットの技術的解説を行うプレゼンテーションが義務付けられています。 これらの活動を通じて、技術力だけでなく、プレゼンテーション能力と言語化力を育成しています。

チームFreakのプレゼンシート

チーム「Freak」の技術プレゼンテーション

ソフトウェアとハードウェアの両面から詳細な技術解説を実施。オムニホイールによる三角関数を使用した移動制御、 ボールセンサーの配置最適化、3Dプリンターを使用したキッカー機構の自作など、高度な技術内容を体系的に説明。

チームリフレインのプレゼンシート

チーム「リフレイン」- 基礎から完璧に

「基礎的なことから完璧に」というコンセプトのもと、3Dプリンターでの部品製作、 超音波センサーを使った認識システム、GoogleDriveやSlackを活用したチーム内コミュニケーションまで、 開発プロセス全体を詳細に記録。

チームブルーのプレゼンシート

ライトウェイトリーグでの全国出場

Fusion360を使用した設計、プラスチックファイルを活用した軽量化、 オムニホイールの独自配置による動作最適化など、全国大会レベルの技術力を示すプレゼンテーション。 「今年こそは全国上位以内に入りたい!」という熱い想いも記載。

チームCoralのプレゼンシート

チーム「Coral」- ロボットの基本的な挙動から詳細まで

白線認識システム、シリアルプリント機能の実装、核となる部品(オムニホイール、モーター)の選定理由まで、 ロボット開発の全工程を論理的に説明。Arduino、Fusion360、KiCad、GoogleDriveなど、 多様なツールを駆使した開発プロセスを記録。

チームメイズのプレゼンシート

レスキューメイズリーグ - 災害救助ロボット

レスキューメイズ部門で活躍する災害救助ロボット。被災者認識、 マッピング機能、自律走行システムなど高度な技術を統合。 Raspberry PiとArduino Megaのデュアルマイコン構成、 OpenCVによる画像解析、3Dプリンターで製作した専用部品など、 実践的な技術力を示すプレゼンテーション。

📊 プレゼンテーション力の重要性
これらのプレゼンシートの作成を通じて、生徒たちは自分の技術を客観的に整理し、 他者に分かりやすく伝える力を身につけます。この能力は、将来のエンジニアや研究者として 不可欠なスキルとなっています。

実績と成果

  • 🏆 ロボカップジュニア全国大会に毎年数チーム出場
  • 🎓 多くの生徒が高専や工業系大学へ進学
  • 💼 卒業生がVRベンチャーでインターン後、SONY R&Dへ就職した実績
  • 📊 技術プレゼンテーション能力の向上
  • 👥 チーム開発による協働スキルの習得

開催情報

対象年齢 中学生〜高校3年生(初級コース修了者優先)
開催場所 eとぴあ・かがわ
現在の所属人数 約35名(定員なし)
開催日時 毎週日曜日(競技会前は集中練習あり)

卒業後の進路

探究コースで培った技術と経験は、多様な進路選択につながっています。

理工系大学進学
情報工学、機械工学、電気電子工学など
高専進学
実践的な技術者を目指す
技術系企業就職
IT企業、製造業など
起業・フリーランス
独自の技術で新しい価値を創造
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